おこしやす、大輔です。
今回は
- ファンにすること
- リストをとること
は、ビジネスする上でめっちゃ大事
という話をします。
「どうすればファンを作れる?」
「リストをとるってどういうこと?」
このへんのマーケティングがわかると
お客さんの
リピート率がグイッと上がります。
意外なほどに世に知られてないので
ライバルと大きく差をつけらるところです。
そこで、
ボク自身の、もつ鍋屋さんにおける
消費者体験を通して
- ファンになる心理
- リストをとることの意味
- リピートの効率性
についてお伝えしていきます。
これを見れば
ネットビジネスでも
リアルな店舗ビジネスでも
マーケティングの本質は同じ
ということがわかります。
京都のもつ鍋屋さんのメルマガを見て「ファン」になった
今回ご紹介するのが、
京都は先斗町にあるもつ鍋屋
「亀八」さんです。
本店の「亀八」さんと、
その近くにある「亀八別館」さんの
2店舗があります。
もちろん、どっちも行っています。
ちなみに先斗町という場所なんですが、
Wikiには
「鴨川と木屋町通の間にある花街及び歓楽街」
とありまして、
「街」ってなってるんですが、
京都らしい風情のある「通り」のことと
思ってもらった方が近いですね。
ふだんは外国人の観光客が多くて
京都府民であるボクが超アウェーに
なります。
「わぁ〜京都だ〜〜」
そんな先斗町の細い路地を入ったところに
あるのが亀八さん。
隠れ家的でGood。
デートにもってこい。
亀八さんはけっこう有名店で
いろんなメディアで取り上げられています。
この前も、
かまいたちの濱家さんがYouTubeで
紹介してましたね。
いやーーとりあえず、
もつ鍋バリうま。
噛んだら、ジューシーでぷるんぷるん。
「近江牛もつの炙り焼き」とか
極上にぶりんぶりんしてて
病みつき確定。
うまさがマジでくそエロい。
(どんな表現w)
お通しで出てくる「しめ鯖の燻製」からして
乙です。
あと、「亀八特製チヂミ」もおいしくって
それまで食ってたのはチヂミではなかったと
知りました。
もつ鍋のしめは、ラーメン派。
もつから抽出された濃厚スープが
骨の髄まで沁みわたります。
食でしみじみと幸せ感じたのは
人生初でした。
ハーーー、いきたい!
そんな亀八さんなんですけど、
メルマガをされてるんです。
亀八本店さんの方が
通販のメルマガをされてて、
これとは別に
亀八別館さんの方が
お店の営業などのメルマガをされてます。
ボク、いつか忘れましたけど、
どちらも登録してまして。
心に残るメールが別館さんから
送られてきたのでした。
こんにちは!
亀八別館のキッチンスタッフの
矢野(仮名)です!
数あるお店に中からいつも【亀八別館】を
お選び頂きありがとうございます。
今年は、少し早い梅雨入りですかね?
……
しかし、コロナの時代も
悪いことばかりではありませんでした。
休業という期間は
再開後のお客様へ
何かできることはないか考え、
準備できる時間として
使うことができました!
再開後、支えてくださるお客様に
もっと美味しい食事と
感動の時間をお届けできるよう
休業という準備期間を使い
「更なる調理技術の向上」
を目指し
スタッフ一同日々努めております!
京都にある、
ミシュランを獲得した名店「○○」
ミシュランスターを持つ料理長の元で
スタッフ一同、
今よりもっと感動してもらえる料理を
提供するため修行の毎日です。
基本的な調理方法から
食材そのものの旨みの出し方など
技術と食材と向き合い
更なる技術を獲得する。
切る、焼く、揚げる、煮る、盛り付ける
基本的なことかもしれませんが
料理は本当に奥深いものですね。
この獲得した技術をお客様へ
「食」を通して恩返しするため
一品一品の料理の
レベルアップはもちろん、
夏の京都にぴったりの
季節メニューの販売!
新お鍋「明太子もつ鍋」など
いつも支えてくださるお客様に
これまで以上に
楽しんでいただけるよう
お食事を亀八別館では
ご用意しております!
「食」を通して日本を元気に!
支えてくださるお客様へ恩返しを!
再開後もいつも来てくださるお客様と
笑顔でお会いできるのを
心からお待ちしております!
このメールが送られてきたのが
コロナで3回目の緊急事態宣言が出された
2021年5月。
メールを読み終わったとき、
「またお店に行こう」
こういう気持ちになってる自分がいました。
亀八「さん」と呼ぶようになったのも
このメールがきっかけだったかも。
「みなさん、がんばってはるんやなぁ」
「休業中やのになんと前向きなんやろか」
「矢野さんの人柄が滲んでるわ…」
こんなふうに感じたんですよね。
メールにあったのは商品の宣伝とか、
そういう機能的な話じゃないんです。
スタッフが業務だからと作った
テンプレではない。
亀八さんの理念が、
コロナ禍という逆境における
ストーリーを通して語られていたのです。
お店が休業中も
スタッフの方々は修行されていて
どんなところでどんな技術を
磨いてるのかという裏側が見えた。
めちゃくちゃ前向きなのが伝わる。
世間の飲食店はコロナに対して
ネガティブな発言ばっかりだけど、
亀八さんはめちゃくちゃポジティブで。
なかなか言えないです。
「コロナの時代も
悪いことばかりではありませんでした」
なんて。
こっちも元気をもらえました。
心動かされます。
そしてわかりました、
「読者をファンにする」
て、まさにこういうことやなと。
このメールでボクは、
ただの客からひとりのファンに
変わったんです。
リストをとる重要性
ビジネスにおいてリストをとることは
極めて重要です。
その理由が次の3つ。
- こちらから連絡できる
- 信頼関係を築ける
- 新規集客に依存しなくなる
これはネットビジネスでも
店舗ビジネスでも同じです。
亀八さんの事例をもとに
見ていきます。
① こちらから連絡できる
ボクは、
亀八さんからのメールで
コロナ禍での取り組みや思いを知り
「また行こう」と思いました。
これは亀八さんが
「リスト」をとっていたからこそ
できたことです。
メルマガのリストがあったから、
亀八さんは休業中であっても
お客さんに連絡がとれた。
また行こうと思わせることができた。
もしリストがなかったら
「緊急事態宣言が終了すれば
お客さんは戻ってきてくれるか?」
と、
お客さんが足を運んでくれるのを
ただ指をくわえて待っていることしか
できなかったでしょう。
相手から起こしてくれるアクションを
待つしかない。
江戸時代の商人は
屋敷が家事に見舞われたとき
何をさしおいても顧客台帳だけは
もって逃げたらしいです。
それだけ顧客台帳は
重要なものだった。
なぜなら、
お店本体を失っても
顧客台帳があればすぐに
立て直せるからです。
お店が燃えてなくなっても
顧客台帳さえ無事だったら、
こちらからお客さんに
営業再開したことを知らせ、
またお店に戻ってきてもらえる。
そのような顧客台帳に当たるのが、
メルマガのリストというわけです。
② 信頼関係を築ける
ビジネスでは
「集客→教育→販売」
というプロセスをたどります。
この教育の段階でするのが
「信頼関係の構築」
です。
ここでも使えるのがメルマガ。
それには集客の段階で
きちんとリストをとっておくことが
大切です。
でも世間では、
メルマガで情報発信をして
信頼関係を築いていくという重要性に
気づいてない人がほとんど。
ボクは亀八さんからのメルマガで、
直接対面していないにもかかわらず、
亀八さんに共感して信頼をよせたし
ファンにすらなりました。
あのメールがなければ、
亀八さんの理念や活動について
知るよしもなかったです。
亀八さんからのメールは
そう頻繁にではないですけど、
定期的に送られてきます。
メールボックスを開いて
「亀八」とタイトルを見かけたら
ポチッと開いて読みますね。
その後、どうされてるのかなーって
気になるので。
そこでまた近況報告してくれていたら
親近感を感じると思います。
頑張ってる姿見せられたら
応援したくなります。
ふつうそんな裏側って
誰も見せないじゃないですか。
それを向こうから開示してくれたら
こっちも心開きますよ。
そうして、またちょっとずつ信頼が
積み上がっていく。
こういうふうに
メルマガのリストがあれば
継続的にお客さんと接触して、
信頼関係を構築していけるわけです。
③ 新規集客に依存しなくなる
リストがあれば、
新規集客ばかりに頼らなくても
よくなります。
メルマガでこちらからお客さんに
アプローチできるからです。
「お客さんにアプローチする」
というのは、
- 見込み客から「顧客」になってもらう
- 既存顧客から「リピーター」になってもらう
このどちらにおいても言えます。
その結果、
まったく新しいお客さんばかりを
追い求め続ける必要はなくなるのです。
これが新規集客に依存していない状態です。
でも、
実際、新規集客ばかりしてる人って
めちゃくちゃ多いんです。
たとえば、
アクセスばかり集めてるブロガー。
ひたすらフォロワー集めばかりしている
ツイッタラーやインスタグラマー。
そうやって集客ばかりしてる。
でも、そこで
リストをとるところまでやらないと
穴の空いたバケツ状態です。
集めても集めても
穴が空いているので
集めた先からこぼれ落ちていきます。
いっこうにストックされません。
これでは
いつまで経っても信頼関係は
築けないし、
ファンに育っていってくれることも
ないでしょう。
だから、
延々と新規集客ばかりする
ハメになってしまいます。
これは効率悪いです。
そういったことは
集客→教育→販売
という流れの「教育」というパートが
見えていないから起こってくるのです。
結果、
集客→販売
みたいに、
いきなり販売やオファーをするしか
なくなります。
そんなことで都合よく
モノが売れることはありません。
信頼がないので。
「誰?」
てカンジ。
そのようなことにならないよう、
リストをとって新規集客だけに
頼らなくてもいいようにすることが
重要なんですね。
亀八さんのファンになる過程を分析して思ったこと
亀八さんのメルマガのなかに
「ビジネスの大きなヒントがあるよなぁ」
と感じたので、自分なりに考察してみました。
なぜ、亀八さんのメルマガは
ボクを「ファン」にさせるのに
成功したのか?
それは、
亀八さんのスタッフの方がが
自分たちのストーリーを通して
人間らしい部分を見せたから
かなって思います。
どんな思いで仕事してるか。
どんな理想の形を目指しているのか。
コロナで休業を強いられているなか
どう立ち向かおうとしているのか。
お客さんにどんなサービスを
提供しようと心を砕いているのか。
そんな素顔というか裏側というか。
自分自身を開示してくれたから
共感したし、親近感を覚えたし、
尊敬みたいな感覚すら覚えたんですよね。
だから、
ファンと言えるにまで状態になった。
応援したいし、また行きたいって
思うようになった。
ここまでまとめておきますと。
ファンになった理由は、
理解しやすいストーリーを通して
自己開示をしてくれたことに対して
心が動き、人として共感し、
親しみを感じたから
とでも言えるでしょうか。
じゃあ、次に
ファンになったらどんな効果が
あるのか考えてみます。
ファンになることで
- リピート率アップ
- 口コミ・紹介の発生
が起こると思います。
実際、ボクがお店にいくときって
ひとりではなくて
- 2人での京都デート
- 4、5人の男友だちとの飲み会
- 10人での忘年会
みたいに他の人もつれていくことが
ほとんどです。
ボクは亀八さんにとって
既存顧客なわけですけど、
他の人たちは
新規顧客になります。
てことは、
口コミ・紹介ですよね。
そしてボクが連れていった人もまた、
別の誰かを連れて行くかもしれないです。
そういうことがワンチャン、
芋づる式に発生する。
このように
ファンは自分自身もリピートして
利用し続けるし、口コミ・紹介で
また新たな人を呼び込んで
どんどん裾野が広がっていく。
めちゃくちゃいい循環が
生まれていきます。
それに、
ファンになるのって意外と
ささいなキッカケであることに
気づきました。
たった1通のメールでもOKなわけで。
ボクは普段、よくカフェで仕事をしますけど、
そこの店員さんのこととか何も知らないです。
まぁ大体、そうですよね。
店員さんがどんな思いで働いてるかとか
お店にどんな理念があるのかとか、
そんな情報どこにもないし。
でも、
本当はみんな色んなこと考えて
働いてると思う。
信念もって仕事してる人も
きっと多いでしょう。
それが見える化さえしたら
客はすぐファンになると思う。
人間らしいところや思いとか理念、
そこに親しみもったり共感もったりする。
そうして簡単に他の店と差別化できる。
こういったことがメールひとつでも
できるってことですよ。
コスパいいですよね、そう考えると。
メールじゃなくてイベントなど
他の方法でもいいですけど、
集客や販売に終始せず
リストをとる発想が大事です。
リストさえ集めておけば、
必要なタイミングで一斉に送信できますしね。
コロナみたいな逆境に立たされても
こっちからアプローチができる。
ただお客さんが来るのを
指をくわえて待ってるだけじゃなく
こっちから仕掛けられます。
以上、まとめておきます。
- 人間らしさに惹かれファンになる
- ファンはリピート & 拡散をする
- ファン化はコスパがいい
こういったことが
亀八さんのメルマガで学べましたね。
ネットビジネスでも
店舗のビジネスでも
超大事なことだと思います。
お店とか、もっとやればいいのにって
マジで思いますね。
一瞬で他と差別化できる気がする。
コロナみたいなことになっても
対応できる。
こっちから連絡できるから。
でも、亀八さんみたいにやってるお店、
他にはひとつも知らないですね。
もったないな。。
と同時に、広めていきたいですね。