2023年3月2日、ウェブ解析士認定試験に合格しました。
率直な感想として、しっかり準備すれば一発合格を狙える試験だと思いました。
ただ、押さえるべきポイントがあります。
この記事は、これから受験しようと思われるかたへのアドバイスとして書きました。
簡単にですが、試験までの学習法や試験当日のスケジュールなどについて記していますので、参考にしてください。
ウェブ解析士認定試験の形式について
ウェブ解析士試験の概要がこちらです。
- 試験時間:120分
- 問題数:50問(すべて4択形式)
- 費用:17,600円(税込)
PCで受験する試験なので、試験結果は受験直後にわかります。
試験中は公式テキストや電卓などの使用がOKで、ググるなども可能です。
ウェブ解析士認定試験の学習法について
学習法ですが、ざっくりとは「公式テキスト2周+オンライン講座・模擬試験」で試験に臨みました。
1周目はぼちぼちペースで1ヶ月ほどかけて取り組み、2周目は試験直前に3日間ほどでこなすといったカンジの時間配分でした。そして、試験直前にオンライン講座と模擬試験を受けました。
公式テキストとして「ウェブ解析士 認定試験公式テキスト2023(第14版)」がありますので、これを使ってください(記事のしたのほうにリンクがあります)。
余談ですが、この公式テキスト、2022年版を購入した直後に2023年版がリリースされまして、「え?」と思いつつ、しぶしぶ最新版である2023年版を購入しました。2022年版はいちども読まず終いです。。
さておき、ボクはWebマーケティングについて多少の前提知識はあったので、2周で済ませられたのかなと思います。
理想は最低でも、公式テキストを3周はしたいです。
3周目となるとかなり短時間で読み進められ、知識が階層化されてアウトプットしやすい状態にもっていけるはずなので、そのへんまでやれるといいかなと思います。
テキストは3周する。
前提知識がない状態で未経験から学習を始める場合、1周目をじっくりと取り組みたいですね。時間をかけていいので、わからないところはひとつひとつググりながら進めるといいと思います。
あと、GA(Google アナリティクス)まわりは実際に触りながら理解したほうがいいです。
このへんは実際に扱ってみないとテキストで学んでいても抽象的に感じやすいです。あと、GAは問題にもよく出ます。
ボクは自分のサイトがあって日常的にGAを操作できる環境にあるため、テキストで学んでいても、試験で問題が出ても、むしろ取り組みやすい分野でしたが、触ったことがないと苦手意識を持ちやすいのではと思います。
GAは、デモアカウントを作って使えるようにできるはずです。
GoogleのスキルショップでGAIQ(Google アナリティクス認定資格)のオンライン講座(無料)などを受講すると、デモアカウントを作成する流れになるので、こういったものを利用するのがおすすめです。
GAは試験申し込み後、使えるようになるみたいです(気づきませんでした)。
試験お申込み後、ウェブ解析士協会のGoogle アナリティクス権限を付与いたします。
2023年度ウェブ解析士認定試験
また、これもあとから知りましたが、「ウェブ解析士認定試験 公式問題集」という問題集がリリースされていますので、入念に準備しておこうと考える人は利用するといいですね。
Amazonで購入できます。
ウェブ解析士認定試験の難易度
試験の難易度はそこまで高いものではないと感じました。しっかり準備すれば、着実に合格できる試験です。
かなりワンパターンな問題の出題もあります。
試験時間もかなり余裕がありました。あとでも述べますが、ボクが試験を受けたときは1時間ほどを残して解き終えることができました。
試験の難易度は、そんなに高いわけではない。
ただし、公式テキストの内容を確実に理解しておく必要があります。
特にWebマーケティング未経験の人は、いちどテキストを読んでも釈然としない部分があると思うので、手間を惜しまずにググる姿勢が必須です。
ウェブ解析士認定試験は毎月開催されており、受験のチャンスは多いですが、再受験となると少なくとも1ヶ月後とかになりますし、費用的にも1万円ほどかかってくるので、できる限り一発合格を狙いたいです。
繰り返しになりますが、めちゃくちゃ難易度高めな試験というわけではないので、しっかりやるべき対策をしていきましょう。
試験当日の実況中継とアドバイス
具体的に試験当日について解説しますね。合否に直結するかもなので、ぜひチェックしてください。
試験当日は、公式テキストの2周目の残りを済ませ、その後、公式サイトで受けられるオンライン講座に取り組みました。
「ウェブ解析認定講座-オンライン学習-」というものですが、これは絶対にやっておいたほうがいいです。
というのも、ある程度ワンパターンな問題というのがあり、これに触れておくことで本番でも一瞬で解答できるようになったりするので。
事前にオンライン講座を受けておく。
このオンライン講座は各セクションごとに小テストのような演習問題があるのですが、これをコンプリートすると模擬試験が受けられるようになります。
模擬試験も受けておくといいでしょう。時間配分などがつかめます。ですが、時間ないときはオンライン講座のみでもいいと思います。
さらにいえば、このオンライン講座・模擬試験の流れで本番に臨むのを強くおすすめします。
さっきも書いたように、かなり定型的な問題も出題されるため、オンライン講座・模擬試験を受けた直後の記憶が鮮明なうちに、本番試験に移行するほうがいいです。
これ、めっちゃポイントです。
オンライン講座→模擬試験→本番試験の流れで受験する。
さて試験は、自宅より集中できそうな快活クラブにて受けました。
それまではいつものTSUTAYAシェアラウンジというコワーキングスペースにて作業していて、閉店時間が近づいたので試験は自宅で受けようかとも思ったのですが、だらけて横になって寝落ちでもしたらサイアクだと思って、快活クラブまで車を走らせることにしたのです。
快活クラブに移動すると、試験を受ける準備を始めます。
バッグからMacを取り出してセッティングし、周囲の雑音をカットするためAirPods Proを装着してノイズキャンセリングし、さらに傍らにはiPad & Apple Pencilを用意しておきました。
iPad & Apple Pencilは、PDFファイルである公式テキストの閲覧と、メモ用です。
このPDFの公式テキストはMacから閲覧してもよさそうなものですが、iPadにしたのは理由があります。
というのも、ボクの環境ではMacから開いた公式テキストでPDFファイルのページ内検索(⌘Fのやつ)をしようとすると、頻繁に不具合が起こって正常に動作しなくなることがあったからです。
iPadではページ内検索に問題はなかったので、そちらでやることにしたのですね。
このページ内検索、マスターしておくと便利です。
一瞬で欲しい情報をたどれますから、試験など時間が限られている場面では特に効果てきめんです。
公式テキストは、「プリントオンデマンド版」という紙媒体もあるのですが、紙だとページ内検索できないので個人的には「PDFテキスト」がおすすめです。
参考:ウェブ解析士
ただ紙も紙で、パッと開きたいページをめくれて閲覧性が高いところもありますし、好みが分かれるところではありますね。最終的には、慣れたやり方でやるといいと思います。
試験を受ける準備として、あとはタイマーがありますが、受験中はPC画面に残り時間が表示されるので、特になくても問題ないです。
とはいえ、ボクはApple Watchで試験時間の区切りとして「60分」「90分」とセッティングはしていました。
さあ、これで準備が整いました。いよいよ試験に突入です。
試験は、模擬試験を受けたときと変わらないカンジで、落ち着いて進めていけました。
あとで戻って見返したい問題はiPadにメモしつつ、ひととおり問題を解き終えると、1時間近く時間が余りました。
なので、わりとじっくり取り組めますし、時間に余裕がなくなるようなタイプの試験ではありません。
全体的には、オンライン講座や模擬試験とまったく同じような、解きやすい問題もある一方で、考えても「ん〜」となる問題もいくつかある、といった印象でした。
総じてめちゃくちゃ難しいというものではありませんが、GA関係の問題をよく目にする気がしました。
このGA、あとそれに関連したタグマネ(Googleタグマネージャー)を題材にした問題は、触ったことがある人には解きやすいのですが、そうでない人には逆に解きにくいと思います。
ですので、GAは公式テキストで学習しながら実際に触っておいたほうがいいです。
タグマネまではデモアカウントでも触れず、このへんを実際に操作せずイメージするのは容易ではないかもですが、問題はワンパターンだったりするので、問題演習を通して事前に押さえておけば、しっかり対応はできるはずです。
GAの問題は、慣れておけば大丈夫。
あと、CVRなどの計算問題もチェックしておくといいですね。
計算問題といっても、大した計算ではなく、中学レベルの一次関数ができたら問題なしです。これも事前に問題に触れておくと、わりと難なくできると思います。
ということで、試験を終えまして、すぐに試験結果が出たのですが、100点満点中90点でした。
模擬試験でも92点とかでしたし、オンライン講座・模擬試験とこなしておくとバッチリいけるはずです。
ということで、晴れ晴れした気持ちで快活クラブのお会計を済ませ、家路につきました。
まとめ
最後にまとめておくなら、オンライン講座・模擬試験を受けた直後に、その流れで本番の試験に臨むのがいいということを強調しておきたいです。
正直ちょっと長丁場になって疲れますが、一発合格のためには、ふんばりどころです。
もしお困りのことや質問などあれば、お気軽に聞いていただけたらと思います。
では、がんばってくださいね!